北海道八雲養護学校
 

学校長ごあいさつ


「希望を抱き 夢を育み 光となる」

~一人一人の社会参加の有り様を示し、計画的な教育実践を目指して~

 北海道八雲養護学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校は、隣接する「国立病院機構 八雲病院」に入院している神経筋疾患や重症心身障がいなどのある病弱児童生徒を対象とした特別支援学校です。
 昭和32年に八雲小・中学校特殊学級「ひまわり学院」(通称)として発足し、昭和45年に北海道八雲養護学校として開校、今年度で創立63年目を迎えました。
 そして、今年(令和2年)8月には、隣接する八雲病院の札幌移転に伴い、本校も八雲町から札幌市に地を移し、北海道手稲養護学校三角山分校として生まれ変わります。
63年間、八雲病院をはじめ、八雲町の皆様に支えられ育てられてきた本校の良き文化と伝統を、移転後も大切に継承しつつ、その文化と伝統を新たな地においても更なる充実を図り新たな創造を果たせるように、子どもたちとともに教職員一同力を合わせて取り組んでいく所存です。
 令和2年度は、中学部5名、高等部12名の生徒が学びをともにしています。
 タイトルの「希望を抱き 夢を育み 光となる」は、本校校歌からキーワードを取り出し、私の思いも込めてつなげたものです。この校歌に込められた創立当時からの子どもたち、保護者や教職員をはじめとした関係する方々の思いは、現在まで脈々と歌い継がれ受け継がれてきています。本校の教育目標に通ずる、先輩たちが築き上げてきた「可能性を追求し諦めない力と続ける力」は、この校歌とともに教育活動の中に今もなお息づいております。
 本校の教育目標は「自らの可能性を生かし、心豊かに生きる人を育てる」です。その達成を目指し、今年度の重点教育目標は「一人一人の社会参加の有り様を示し、計画的な教育実践に取り組む」と設定いたしました。
時代は変化し社会から求められる力も変わっていきます。しかし、時代が変われど子どもたちには変わらず大事に育てていきたい力もあります。それは、疾患や障がいの有無にかかわらず、自己の力と可能性を認識し発揮できる力、友人や周囲の人たちと互いに力を生かし合える力、自分の人生を創り拓いていく力、学び続けることのできる力、である考えています。
 こうした力の育成を、一人一人の学び方に合わせた学習活動を基本に、一人一人の力がこれからの社会に最大限に生かせることができるための、それぞれそ社会参加のあり方を具体的にイメージしながら、その実現に向けた計画的、段階的な教育実践を展開していきたいと思っております。
 すべての子どもたちのより幸せな人生を創造できることを願い、教職員も児童生徒とともにこれからも学び続けていきたいと考えております。皆様の期待に応えられる学校づくりに教職員一同力を合わせて取り組んでいきたいと思いますので、今後ともご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 本ホームページでは、児生徒が活躍する姿をはじめ、本校のさまざまな教育活動を掲載してまいります。本ホームページにお越しいただいた皆様には、今後もぜひご覧いただき、ご感想やご意見をお聞かせいただければ幸いです。

                                                                            北海道八雲養護学校長  鎌田 典子
                                                                                                                <似顔絵:本校卒業生作成>